会員専用のWebページのように、特定のユーザーだけに閲覧させたいページがある場合、IDとパスワードを入力しないとページが開かないように『認証』をかけることが一般的です。
パスワード認証の中でも『Basic(ベーシック)認証』と呼ばれる認証は、比較的簡単に設定することができるため、広く使用されています。
この『Basic認証』はWebサイト制作の時にも使用することがあります。デザインも実装も終わって、お客様に「最終チェック」をお願いする際、テストサイトとしてお見せする時です。『Basic認証』を設定することで安全性を確保します。
しかし、パソコンでは問題なくIDとパスワード入力後に見れる場合でも、スマートフォンやタブレットで『Basic認証』されたページにアクセスした際、『Basic認証』の表示がされなく、認証エラーページになってしまうケースがあります。今回はそのような状況の原因と対策についてお伝えします。
そもそもBasic認証とは
Basic認証とは、特定のページに対してアクセス制限をかけることです。Basic認証の設定に難しいプログラムは必要ありません。サーバ上に必要なファイルを設置して設定します。そのファイルにより、Basic認証が掛かっているページにアクセスしたユーザーに、ID(ユーザー名)とパスワードを入力しないと、エラーページに遷移するようにしています。
エラーページが表示される原因と対策
Basic認証が設定されているページにアクセスした際、通常であれば認証用のポップアップが立ち上がります。
しかしスマートフォンやタブレットでは、特定の条件下でポップアップが表示されないケースがあります。
ケース.1
特定のアプリ、もしくはアプリ内ブラウザを使用している
一部のアプリや、アプリ内のブラウザがBasic認証に対応していないケースがあります。この場合、Basic認証のポップアップが表示されないまま、エラーページに遷移してしまいます。このような場合は、SafariやGoogle Chromeなどのブラウザに切り替えて閲覧するようにしましょう。
ケース.2
ブラウザのキャッシュが悪影響を及ぼしている
SafariやGoogle Chromeなどのブラウザには「キャッシュ」と呼ばれる機能があります。キャッシュとは、ブラウザで閲覧した内容をデバイス上に保存し、次回表示する時に素早く閲覧できるようにする機能です。この便利なキャッシュですが、保存量が多くなると不具合を誘発することがあります。主な不具合が動作が遅くなったり、更新(最新)情報が表示されないなどがあります。不具合が起きた時はキャッシュの削除を行ってください。
ーキャッシュの削除方法
iOSの場合
1 ホーム画面の「設定」に入る
2 Safariを選択
3 履歴とWebサイトデータを消去
4 履歴とデータを消去を選択
ーAndroidの場合
Google Chromeを立ち上げ、右上のメニューから下記の順番でキャッシュクリアを行います。
1 設定
2 プライバシー
3 閲覧履歴データを消去する
4 「Cookieとサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
5 データを消去
ケース.3
広告ブロックアプリを使用している
スマホやブラウザの設定に、広告ブロックアプリを使用する設定を行なっていた場合です。これは不要な広告のポップアップを防ぐ広告ブロックアプリが、誤作動を起こしてベーシック認証のポップアップもブロックしてしまうことがあります。一時的に広告ブロックのアプリの使用を停止してみましょう。
まとめ
今回はベーシック認証が表示されない原因と、その対処法をご紹介しました。Basic認証時にエラーメッセージが出た場合は、今回ご紹介した対処法をお試しください。それでもエラーになってしまう場合は、Webサイトの管理者(Webサイト製作者)にご連絡するといいでしょう。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
Webサイトは制作だけでなく、運用や活用にも一定の知識は必要となります。ネットだけの情報だけでなく近くに『いつでも相談できる』パートナーを置いておくといいでしょう。HS広告スタジオでは、別会社様が作られてWebサイトの運用サポートも行なっております。ぜひどんなことでもご相談ください。