こんにちは。HS広告スタジオの日置です。
今回も僕たちのブログ、HS BLOGに来て頂きありがとうございます。
僕たちが仕事をしているこの広告デザイン&クリエイティブ業界では「スキルやセンスは盗んで身につけろ」なんて言われることが(特に一昔前)あります。専門的な学校で勉強してきても実際の現場で役に立つことって実は殆どなく、仕事や実作業をしながら身につけていくことが殆どとなります。他の業界・業種でもよく似ているとは思っています。
かと言って、ジェネレーションギャップという言葉で片付けたくはないですが所謂『今の時代』と言われる年代の人たちには、教えてもらって成長していく人が多いのかな、と感じる時もあります。
ここで『盗んで〜』と『教えてもらいながら〜』の違いがどこにあるのか、今回書いていこうと思います。
観察力を身につける
最初の『盗んで覚える』ということですが、これは結論からいうと『「観察力」を身につける』ということになります。
実は「盗む」にも技術が入ります。
例えば、どんなに完璧なマニュアルがあったとしても、その場その時の臨機応変な対応や、マニュアルでは得づらい“コツ”のようなものがあります。それらは自分で編み出すか、目で見て人から盗むしかありません。仕事は生き物です。マニュアルでは体感できないことが起きる可能性も十二分にあります。
目で見て盗むというのは、単純にマネをするということだけではなくその本質を見抜き、実際にやってみて理解することだと私は考えます。その本質を見抜くためにも観察力を身につける必要はあるし、本質を見抜こう・知ろうとすると普段から『穴が空くくらい』観ることは必要です。
そして、どんなことでも見るだけでは自分のものにはなりません。よく考え実際に自分なりにやってみることで、より理解が深まり初めて自分独特のコツとして定着していきます。だから、教えられる人にとって「見て盗む」べきものはたくさんあります。
スポンジの様な吸収力が必要
次の『教えてもらって成長する』ということですが、これも結論からいうと『「吸収する力」を身につける』ということになります。
この「吸収する力」には技術というよりも、素質といった要素が多分に必要だと思います。
年齢を重ねると他人(ひと)の意見を聞き入れるといったことが難しくなってくる人は多いと思っています。人というのは自分の経験が基準となって物事を判断している部分は多分にあります。そういった状況にあっても、教えられることが成長になるということは、自分の経験基準よりも、他人(ひと)の意見を優先するということになります。これは素直さということにもなります。教えられたことを成長に繋げようと素直に聞き入れる、スッとスポンジに水が染み込んでいく様な純粋な吸収力が必要であり、これは訓練や特訓などで身につけられるものではない、と思っています。ある種の能力や素質といった言葉で表せられる、とも感じています。
教えてもらって成長できる人というのは、ただ教えられているのではなく、教えられたことを身の内に落とし込んでいく吸収力に長けているのだろう、と僕は考えています。
ストレスフリーが大切
仕事だけでなく、普段の生活でもそうだと思いますが最初、何をやるにしても、その方法が分からないことは多々あると思います。そういった時に他の人がやっていることを見て学ぶのか、その人に聞くのかは正直どちらでも良いと思っています。
自分に合った方法で物事のやり方を身につけていく方がストレスも少なく、さらには楽しんで身につけていけると思っています。仕事でも他のことでもそうですが、ストレスを感じると覚えて身につけられるスピードは遅くなります。早く覚えることが良いことではないですが遅いと返ってストレスを感じかねないです。
だから、自分に合った方法で自分らしく、仕事に取り組んでいくことが大切です。
最後に
観察力と吸収力といったことを書きましたが、仕事を覚えた結果として『自分が成長した』と実感することは本当に大切です。その実感を得るためにも仕事(スキルや知識)を身につけるということが『本当の働くこと』だと考えています。
また、仕事を身につけるということは、日々働く中で色々なことを経験して学び得ていくことだとも感じています。試行錯誤して学びながら進んでいくことで成長が実感出来て、働くことへのモチベーションが保てると感じています。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。