Googleマイビジネスを導入して上手に活用すれば、インターネットの検索結果で大手企業や有名店よりも効率的にビジネスを成長させることができる、と書いた前回。
今回は、Googleマイビジネスの始め方と有効的な使い方を紹介します。
スマートフォンやタブレットでも使ったり設定をすることが出来ますが今回は、パソコンでの導入/登録や設定、活用法をメインに書いていきます。ちなみにスマートフォンやタブレットの場合は、アプリのダウンロードが必須となります。
Googleマイビジネスをはじめよう
Googleマイビジネス(以下、GMB)はGoogleが提供するサービスなので、登録や利用にはGoogleアカウントが必要です。既にGoogleアカウントを持っている場合は、そのアカウントでログインして登録ができますが、持っていない場合はアカウントの作成から始めることになります。アカウント作成には、作成時に作ることができるGmailアドレスかそれ以外のメールアドレスが必要です。Googleが他にも展開しているWebサービスをスムーズに活用することを考えると、Gmailアドレスを僕たちはお勧めしています。
Googleアカウントの作成ページで必要な情報を入力し、プライバシーポリシーや利用規約に同意するだけで作成できます。
基本情報を設定
Googleアカウントの取得後、GMBにログインしたら、基本情報を入力/設定しましょう。基本情報として入力が必要なのは、店名・業態・住所・営業時間・定休日・電話番号・年末年始などの特別営業時間・店舗のホームページやSNS・属性・写真、についての情報です。
ここでよく迷われる方が多いのが「属性」。この属性は、例えば飲食店において、Wi-Fi利用可否やソーシャルディスタンス対応席の有無、バリアフリーの対応状況、テイクアウト可否などの情報になります。ただ、「属性」は設定しているビジネスカテゴリによって異なります。予告なく新しい属性が追加されたり、変更、削除されることもありえますので定期的にチェックしておくことといいでしょう。
Googleでどのような検索がされたときに結果として表示されるのか?それは、基本情報として登録した内容によって変わってきます。正しい情報の記載は当然として、ここで大事になってくるのが詳しく載せることです。詳しく記載することで集客に繋がるかどうかが、大きく変わってきます。写真は制限なく載せることが可能ですから、会社や店舗、サービス/商品の魅力が伝わる写真を選び、できるだけ多く載せておきましょう。
オーナー確認は重要項目
GMBは、オーナー確認が済んだ後でなければ、編集内容がインターネット上に反映されません。オーナー確認のためには、基本情報で入力/設定した店名で検索をかけることが必要です。検索結果として画面上にGMBの情報が表示されたら、住所や電話番号の下の部分に「このビジネスのオーナーですか」と表示されるので、クリックして次に進みます。この作業を行うことで、オーナーであることが認められ、編集した内容がインターネット上に反映されるようになります。
そしてオーナー確認は「確認コード」を利用して行われます。この確認方法は主に下記の3つがあります。
■ハガキでの受け取り
確認コードが書かれたハガキを郵送で受け取る方法。GMBに登録した住所に送られてきます。2週間くらいかかります)
ハガキが届くまでは、GMBの内容を編集したり、再度確認コードの受け取りをリクエストしたりしないでおきましょう。トラブルのもとになります。
■電話での受け取り
GMBに登録してある電話番号に、Googleから電話がかかってきて、音声で確認コードが伝えられます。申し込んだほぼ直後に電話があるため、比較的早く確認コードを受け取れる方法です。
■メールでの受け取り
会社やお店のWebサイトなどにメールアドレスが載っていて、それをGoogleに通達してある場合は、メールで確認コードを受け取ることができます。
メールでの受け取りを選択した後に、あなたの会社やお店のメールアドレスが表示されます。そのアドレスで都合が良ければメールで確認コードを受け取れます。
※確認コードを受け取るメールアドレスは変更できません。
もし確認コードの入力を6回間違えてしまうとオーナー確認ができなくなります。 その場合はGMBアカウントからそのページを削除し、新しくビジネスプロフィールを作成してビジネスのオーナー確認を行う必要があります。
正しくオーナー確認が完了すれば、あなたのビジネスの情報がインターネット上に表示されるようになります。ただ、単に登録した内容を表示するだけではもったいないのがGMB。上手に機能を活用して、より高い集客効果を上げることができるようになります。
活用法その1. インサイト機能
Webサイトを訪れにきてくれたユーザーが、Google上(サイト内)でどのような行動を取ったかを知ることができる機能です。表示を見るまでの行動、見た後の行動を確認することができます。そのため分析することができ、集客力アップやサービスの向上に繋げることができます。インサイトは視覚的に解りやすくなっていて、理解しやすい特徴があります。写真の閲覧数をはじめ、同業の店舗との比較もデータとして確認できるので、Webサイトだけでなく、インターネットでの集客対策やMEO対策にも効果的に活用することができます。
活用法その2. 投稿機能
投稿機能を利用して、新商品やサービスなどをGMB上に公開することができます。投稿できるのはテキストと写真。新商品やサービスだけでなく、期間限定など特別なことの紹介に活用すると良いでしょう。
というのも、投稿はずっと掲載されるわけではなく、7日間と掲載期間が決められています。そのため限定感を必要とする紹介や案内をすると良いでしょう。ただし、7日が過ぎても投稿した記事が消えるわけではありません。過去記事として、GMBには残ります。
300文字という限られた文字数を活かして文章を簡潔に分かりやすくまとめることも大事です。長い説明文よりも、簡潔で分かりやすいテキストの方が好まれやすく、写真と組み合わせることにより、より魅力的に紹介することが可能です。
〜投稿機能のコツ〜
7日間の掲載期間を過ぎると記事一覧に移動してしまい、投稿が最新記事としては表示されなくなります。そのため、最新情報の投稿は1週間おきにすることを心がけましょう。また見出しとして表示される文字数は40文字となっているため、ユーザーの興味をそそるような見出しにも心がけましょう。
活用法その3. 口コミ
口コミという機能があります。口コミ機能は発信者側だけでなく、ユーザーにとっても商品購入や訪店、サービスを受けるかどうかの参考になる、利用価値の高いものです。口コミをちゃんと管理することにより、投稿記事の内容を荒らされたり、不適切な情報でマイナスイメージを加えられたりする心配がなくなります。ビジネスイメージを良質な状態に保つことができます。口コミの管理は「返信を行う」「不適切なのでGoogleに報告する」という2つの方法で行うことが可能です。
口コミには耳を塞いでしまいたいような、悪いものもあり得ます。しかし、ピンチはチャンスです。クレームが書き込まれた時、真摯に受け止めて丁寧に応対することで、良い印象に変えることも可能です。良い印象を与えるだけでなく、ユーザーの満足度を上げることにも繋がるため、できるだけ早く丁寧な返信をすることが大事なポイントです。
関係性を強化
口コミ機能からも解るように、GMBをうまく活用することがユーザーからの信頼を得ることにも繋がります。
インターネット上には不正確な情報も多くあります。どの情報を信じればよいか、迷いやすい状態にあると言っても過言ではありません。しかし、GMBで見る記事・情報は正確且つリアルタイムです。そのためGMBに表示されている内容は正確な情報だと感じているユーザーは思いのほか多くいます。情報量も豊富に記載できるため、ちゃんと正しく情報を管理していれば、自然と信頼にも繋がり、それがゆくゆくはリピーター顧客やファンへと関係性を強めていく結果となります。
運用・活用上の注意点
GMBを利用、活用している上で注意したい点は放置です。このことはWebサイトと同様なことが言えますが、持っているから集客や売り上げに直結するのではなく、適切にちゃんと運用・活用するから好結果へと結びつくのです。持っているだけ、の放置では何も生まなくなる、どころか悪影響に繋がりかねない状態へとなります。ちゃんと管理して運用・活用をしていきましょう。そうでないならば、「閉業」のマークをつけるか、GMB自体を削除することを考えましょう。
さいごに
前回の記事と合わせてここまで読んで頂いて、GMBの良さは感じとってもらえたと思います。ビジネスの成長の手法は一つだけではないですが、インターネットの世界を上手に利用・活用する上では、GMBは大いに役立ってくれるツールになっています。利用する以上は、ちゃんと投稿や管理をして、役立ててほしいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。